地味喪女OLの週末プリマ伝

わたしのユルユルしたバレエ生活の記録

水曜の夜と土日のわたしがいつも欲しいから

水曜日午後6時。

終業のチャイムが鳴ったとたん、わたしはいそいそと帰り支度をはじめます。
わたしのただならぬウキウキ具合を職場の人たちはきっと

「あの地味な喪萌(ももえ)さんにも彼氏っているのかやるなぁ」

みたいに思っているのでしょうが、実際は三度の飯より男より、もっとずっと楽しいバレエのレッスンです。

だいたい化粧してキラキラの衣装で華やかに舞っているダンサーのときでさえ男性からまったくお声がかかりもしないのに、地味喪女OLのときに彼氏なんてできるわけないでしょうよ(笑)

というツッコミを心でやりつつも、レッスンに向かうわたしの足取りはとても軽やかなわけです。

ホントは踊りながらスクールに行ってもいいくらいなんですが、実際それやっちゃうと不審者扱いされちゃうのでやりませんけど(笑)

この職場は、よっぽどのことがない限りは定時で帰れるので、二足のわらじ、週末プリマライフには最高の職場なのです。

昨今は終身雇用という言葉もゆらぎつつありますよね?

まぁそれで、会社に切られないようにひたすらサービス残業する人もいれば、定時で帰ってこっそり地元でバイトする人もいれば、わたしのように

「だったら好きなことをやって暮らせばいいじゃん」
と平日はレッスンに明け暮れ、週末は色んな舞台に顔を出したり、自分も舞台に立ったりという暮らしをする人もいますよね。


ラテンの国の人たちは、むしろ仕事の後の余暇活動を大切にしているので、わたしのような人の方が多数です。

日本ももっとこういうライフスタイルが定着しても良いと本気で思います。

まぁ、本音を言えば今の労働時間でさえも実は長いと感じているんですけどね(笑)

とはいえ職場で仕事の合間にブログ更新できる環境以上のものを求めようと思ったら、今の日本じゃ無理なので我慢してますが(笑)

時々、バックパックに衣装とシューズを詰め込んで、小さな劇場を回りながら旅していく生活に憧れますが、そんな根性もないので週末限定ダンサーやってるんですけどね(笑)



言葉よりも躍りで示す性格です!

バレエを踊るのが好きな女性という人種を思い浮かべるとき、皆さんはどんな人物を想像するのでしょうか?

「明るくて、華やかで、奔放な女性像」

というのがきっと一般的なイメージだろうと思います。

残念ながらわたしの平日の実像はまったくの正反対です。
わたしは昔から地味で、友人も少なく、おまけに長い間彼氏無しのサエない喪女でおまけにコミュ障です。

そんなわたしでも、週末だけは華麗な姿に変身します。

会社を一歩出たならば、ボサボサのひっつめ髪をキュッと結い上げて、紺色のスーツを脱ぎ捨てて、スパンコールをちりばめた衣装と、ギラギラのラメをたっぷり乗せた艶やかな目元、ぶっといアイラインにふっくらリップで踊るのです。

だって、踊っている間は、おしゃべりが下手でも、良い年をして彼氏がいなくても、化粧を落とした素顔が地味でも誰にも文句を言われません。

「踊ってる姿がカッコイイか、そうでないか?」
それだけのシンプルな評価しかありません。

このブログは、そんな平日の
「世を忍ぶ仮の姿」
と、踊っているときの
「本来のわたし」
をセキララにのんびりと語っていくブログです。

とはいえ
「世を忍ぶ仮の姿」
のことは自分で決して嫌いではないのです。

やれサービス残業だの、ブラック企業の賃金未払いだの、過労死だのといった言葉からは無縁な、さっと仕事してパっと帰れる会社でOLやれてるってこと自体が奇跡のように素晴らしいことだと思っておりますし、何よりここのお給料でレッスン代や衣装代をまかなっているので、これ以上にラクで稼げる職場がもしこの世にあるとしたところで、そんな情報をいちいち探してエントリーシートや面接、ということ自体がそもそもメンドクサイという考えのもとに、明るく楽しく

「地味喪女OLの夢は週末に開く」

という生活を続けていきたいのです。

そんなわけで、わたしのこのユルユルした週末プリマ生活の記録が、これから先、二足のわらじでやっていきたいダンサーさんの参考になれたらと思っております。